早稲田大学編、その2

どうしてもマスコミに就職したかった。そのための決意と努力。

女3a

樋口美佳(仮名) 早稲田大学 文学部

2015年3月卒業見込、出版社入社予定

──初期の志望企業(業界)は?

思えば中学・高校の頃からマスコミ志望でした。それが実務を知らない人の脳内で美化された幻想に過ぎないとしても、マスコミで編集をやりかったんです。

それでマスコミなら早稲田だという、これまた幻想かもしれませんが、早稲田のほぼ全学部を受験して、文学部に引っかかったんです。

──いつ頃から就活を意識したのか?

それは最初からです。

入学時からまともな就活をしていたなら、わたしよりもっと優秀な学生は山ほどいるし、マスコミは狭き門だというのは常識なので、何とか作戦を考えました。

──就活は具体的に何をしたのか?

ある意味で文学部であることが幸いしました。必須科目を除けば、比較的単位が取りやすい授業を多くして、自由になる時間を多くしました。

その時間を利用して、主だった出版社のアルバイトに応募したんです。それを1年から始めました。とにかくマスコミの世界に潜り込もうという作戦です。正社員の採用は慎重な出版社でも、アルバイトなら猫の手も借りたいほどでしたから(笑)。いまはどうか分かりませんよ。

社員である編集者のサポートとして、何でもやりました。文字校正から取材や撮影の調整、アポ取り、原稿回収…などなど。

とにかく編集者の激務は聞きしに勝るもので、日中はデスクにいません。打ち合わせや取材で外出が多く、夕方帰ってくると溜まった作業を淡々とこなしたり、明日以降の取材の段取りや新しい企画を考えたり、社内ミーティングは夜23:00スタートだったり…というわけなので、繁忙期は徹夜が当たり前、「労働基準法って何?」の世界でした(笑)。えーと、実名は出さないでくださいね。

それだけに、出来上がった書籍や雑誌を見ると感慨もひとしおでした。

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──最終的な志望企業(業界)は? 同じだった理由は? 変えた理由は?

マスコミ志望、編集者希望というのは変わりありませんでした。

しかし実際に働いてみると、現場によって編集の仕事内容は大きく異なるし、何より雰囲気が全然違いますね。決して暗くはないんですが、他の人たちの仕事に関わらず自分の仕事を黙々としている職場もあれば、賑やかで互いにページのデザインや写真について意見を交換する開放的な職場もあれば…といった具合です。

──複数の候補企業から、入社を決めたポイントは何か?

3年位、断続的にアルバイトしていた会社があって、雰囲気も良いなと感じてた職場がありまして、ある時、編集長から別室に呼ばれたんです。

「もし良ければ、契約社員として働いてみないか」って。もう、その頃は自分のデスクを割り当てられ、簡単な原稿なら執筆を任されていたほどだったので、編集長権限で採用したかったのだと思います。新人を一から育てるのは大変ですからね。
また、その新人さんが業務に適性があればまだしも、希望と違うということですぐ退職されても困りますし。実際、過去にそうした事例があったことを後から聞きました。

もちろん、すぐに承諾しました。その点では、他の方々の就活と違って正社員というわけではないのが少し残念ですが…。

あとは、女を女として見てくれないところが、逆にうれしかったですね。本当の意味の男女平等というか。まあ、男とか女とかの区別をしている場合ではない職場なんですよ。

──就活を振り返って、または後輩にアドバイスするとすれば?

どんな方法でも良いから、希望の仕事があればその業界に潜り込んでしまえ、と言いたいですね。

実務を経験しないと分からないことがたくさんありますし、逆にイメージしていた仕事と違うことを発見できるだけでも有用だと思います。

──採用側の企業に言いたいことは?

普通に就職したわけではないので、言えることは何もありません。

ただ、学生はみな不安と緊張でいっぱいだと思うので、やさしく接してあげてほしいと思います。

次回は、3月6日(金)に掲載します。