東京大学編、その1

今回のブログから「大学・大学院卒者の就活体験記」東京大学編を連載します。
人事採用者の関心が高いコンテンツであるととともに、主に就活中・就活を控えた学生の皆様の参考になる企画としました。大学別にそれぞれ4名のインタビュー記事を、基本的に毎週末に連載します。原稿にする作業が早めにできるようであれば、掲載間隔を短くします。

設問はみな同じにしています。
──初期の志望企業(業界)は?
──いつ頃から就活を意識したのか?
──就活は具体的に何をしたのか?
──最終的な志望企業(業界)は? 同じだった理由は? 変えた理由は?
──複数の候補企業から、入社を決めたポイントは何か?
──就活を振り返って、または後輩にアドバイスするとすれば?
──採用側の企業に言いたいことは?

高校からめざした国家公務員、容易ではないが実現できる道。

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山本一成(仮名) 東京大学 法学部

2015年3月卒業見込、官庁入庁(総合職)予定

──初期の志望企業(業界)は?

最初から国家公務員の総合職狙いです。ですから、ぼくのインタビューは他の人たちと比べてまったく面白みはないですよ(笑)。

いわゆる都内の進学校から東大文Iに合格して法学部に進み公務員になるわけだから、ある意味、典型的なコースではありますね。

──いつ頃から就活を意識したのか?

はっきり意識し出したのは、高校に入ってからです。先ほど言ったように進学校でしたから、周囲は「絶対、財務省の主計局で働きたい」とか「外交官になりたい」というような連中ばかりでしたから、ぼくも自然とそうした”東大から国家公務員へ”という王道のコースを強く意識するようになりました。

いま振り返ると、それ以外の選択肢はありえように思えたんです。たとえば「国連の職員になりたい」「翻訳家になりたい」ヤツは個性的だな、なんて…。

──就活は具体的に何をしたのか?

応募から入庁まで1年の長丁場ですし、総合職試験に挑戦するからには最初のペーパー試験を通らないと話になりません。4年の4月に受験応募開始といっても、その準備はもっと前に始めていないといけないので、実質的に東大に入ってすぐ対策を考えました。

幸い国家公務員総合職をめざす学生は多数いますので、勉強会やサークルがいくつかあって、大学の授業と並行してそうした勉強会に参加しました。

最初の関門は文Iから法学部への進級でしたが、ごく普通に授業に出ていれば問題はありませんでした。

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──最終的な志望企業(業界)は? 同じだった理由は? 変えた理由は?

高校では中の上程度の学力レベルでしたが、さすがに総合職に受かるのは凄いヤツらばかりでした。やはり会話してみると分かるんですよね、学力を含めた人間力の高さが。

ですので、可能であれば財務省・通産省・外務省のどれかに行きたかったのですが、その希望は叶いませんでした。どこかは勘弁してください(笑)。

いずれにしても、入庁するところでリーダーシップを発揮して幹部をめざしたいなと思っています。夢は事務次官でしょうか(笑)。

──複数の候補企業から、入社を決めたポイントは何か?

入庁するところの採用担当者と話しているうちに、この領域はもっと進化・発展できる分野だと理解できたのがポイントですね。

あとはちょっと嫌らしいですが、ぼくの性格や人生観・価値観からして、そんなに無理しなくても出世できるかもしれないという勘ですね。いくら恵まれた職場だとしても、大きなストレスを抱えてまで公務員を続けるのは性に合わないというか。その意味でいえば、財務省・通産省・金融庁などは結果的に行くことができなくて良かったのかもしれません。

こうした判断の成否は数十年経ってみないと分かりませんけどね。

──就活を振り返って、または後輩にアドバイスするとすれば?

公務員をめざす人にしかアドバイスはできませんが、エントリーしてから入庁まで1年なので、精神的なスタミナが必要ですし、それを持続しないといけないと思います。

筆記試験を通るのは当然として、夏の面接や討論がカギになると思うので、ペーパー試験対策だけで消耗してしまっては勝負になりません。

──採用側の企業に言いたいことは?

最終合格した学生や入庁年次の浅い、ぼくらの世代に近い人たちをみると、国家公務員になる人って、共通した素養を持った人種のような気がします。

同じ考えとか同じ志向とかではなく、底に流れる意識が一定しているような気がするんですよ。

それが良いのか悪いのかは分かりませんが、プロトコルが霞が関言語を持った人が多いように思います。

次回は、3月16日(月)に掲載します。