テレビCMでは触れていないことをお伝えします。

snkh_0309bなるべく外部に委託せずに安く上げることが本ブログの趣旨です。
それに従うならば、自社のカラーコピー機で印刷してノド(冊子の折り中央部分)をホチキス止めするのが、もっともコストが安く仕上がります。

しかし、印刷する紙はコピー用紙であるため、通常の印刷物と比較するとかなり見劣りするのは否めません。
そこで、最近テレビCMで「早い」「安い」を謳っているところに注文するのもひとつの手です。オフセット印刷で、用紙もマットコート紙など一般的なものですから、印刷自体に問題はありません。この種の印刷会社はネットで検索すればたくさん出てきますので、「早さ」「安さ」を比較して便利の良いところに発注すれば良いと思います(以下、「ネット印刷」と呼ぶことにします。また、通常の印刷会社は「通常印刷」と呼ぶことにします)。

ただし、この類のネット印刷、テレビCMを流している会社もそうですが、ひとつだけ触れていないポイントがあります。
それは『修正できない』という点です。つまり、ネット印刷に原稿素材を入稿すると、入稿したデータで出力・製本・納品されてしまいます。通常印刷で出る色校正が出ません。したがって、色味の確認もできません。入稿後、致命的な間違いや誤字・脱字を発見しても修正できません。直しを入れる工程がないため、修正されないまま納品されます。

ネット印刷だから色校正が出ないのではなく、その工程を省くことによって「早い」「安い」を実現しているのです。印刷工程で色校正が出さないと、先に進むことができませんが、それはネット印刷も同様です。色校正はネット印刷社内でチェックしてGOサインを出しているのです。

通常印刷では色校正をクライアントに出して、OKなら校了して刷りに入りますが、修正があれば該当箇所の修正データをデザイナーがつくって、基本的にページをごと差し替えます。部分的な文字修正であっても、元の字数より長くなったり短くなったりすれば、修正箇所以降の文章が変わってくるからです。
場合によっては、元のパラグラフから一行出てしまったり少なくなったりしてレイアウトが変わる場合があるため、通常印刷社内で作業するのではなく、いったんデザイナーに戻して該当ページの修正データをつくり直します。レイアウトが変わらない微小な修正であれば、通常印刷ならデザイナーに戻すことなく通常印刷社内のオペレーターが作業してくれます。

要するに、ネット印刷は校正の出し戻しがないため、「早さ」と「安さ」を担保しているのです。
したがって、注意すべきポイントのひとつは入稿前に社内で徹底して文字校正することです。万一、入稿後どうしても修正したいところがあった場合は、修正したデータ一式を揃えてゼロからスタート、つまりやり直しになると思います。その時点から納品までは同じ時間・同じ費用が発生すると思っておいたほうが良いでしょう。
合わせて注意すべきポイントのふたつ目は、入稿したデータそのまま出るという点です。不鮮明な図版や顔色が悪い人物写真を入稿すると、そのまま納品されますから、できるだけクオリティの高い素材を用意しておくべきです。「うまいこと調整しといて」は通用しません。ネット印刷業者の立場に立つと、「うまいこと調整したデータを入稿しろ」ということになります。ネット印刷は簡易印刷と捉えたほうが良いのかもしれません。
特に会社の公式なパンフレットや顔の自然な肌色にこだわる印刷物なら、ネット印刷は避けたほうが無難です。わたしたちも時々、ネット印刷に依頼することがありますが、納品されるまでヒヤヒヤした気分になります。

最後に、入稿するファイル形式がネット印刷によって決まっていますので、それに添ってください。多くは PDF のようです。
また、ネット印刷用のデータ(Office系で作成したファイルの保存形式をPDFに変換したファイル)を通常印刷へ基本的には入稿できません。通常印刷では、専用のソフト(In DesignやIllustratorなど)と高価なフォント(モリサワなど)を複数使用して高精度のデータに作り替える必要があります。

以上を整理させていただくと、下記のようにまとめるとこができます。

◆ネット印刷は、入稿するとそのまま納品される。
◆色校正が出ないので、入稿前に文字校正を徹底し、品質の高い画像を用意する。
◆フォーマル度が高い印刷は、通常印刷に発注したほうが良い。

 

次回は5月29日(金)に掲載予定です。

引き続き[あなたと、あなたの会社のために]をご覧ください。

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