イラストの使用目的とタッチでイラストレーターを選ぶ。

極力、外部に委託せずにパンフレットやホームページをつくる時、イラストを使うことはそれだけでコストアップの要因になりますが、どうしても使いたい場合の注意点をご説明します。
まず「使用する目的」を明確にし、その使用目的に合った「タッチ」を持ったイラストレーターを探します。

使用目的とタッチ

[1]事業や業務などを分かりやすく伝えるための説明的なイラスト
[2]見る側・読み手に強いインパクトを与えるイラスト
[3]文章ではどうしても説明できない世界観を視覚的に表現するイラスト
[4]単にページに彩りやアクセントを付けたいためのカット的なイラスト

その他にも使用する目的はさまざまあるかとは思いますが、主に上記に集約できるのではないでしょうか。

そうした使用目的に合ったイラストには、ピッタリはまるタッチがあります。それが描けるイラストレーターを探すことになります。イラストレーターは自身のタッチを持っていますから、その人に違うタッチで、別の有名なイラストレーターのタッチを真似て描くことを求めてはいけません。まず、断られます。
では、どうやって探すのか──わたしたちは毎年発刊されるイラストレーター年鑑で探すことが多いですが、時間がない時は多くのイラストレーターを抱える事務所に何名かのイラストレーターの作画見本を提供してもらって、そこから選ぶこともあります。いずれにしても大きさ・モノクロ/カラー・納期・ギャラを含めて直接、メールか電話で交渉します。

以降、実例を示してご紹介します。

[1]事業や業務などを分かりやすく伝えるための説明的なイラスト

スクリーンショット 2015-05-27 12.33.51スクリーンショット 2015-05-27 12.38.09スクリーンショット 2015-05-27 12.37.40クライアントが取り扱う商品・サービスが実際に使われるシーンをすべてイラスト内で表現します。

上の例は、最初に開くA4見開き(A3)ページです。街並み全体を描いて、クライアントの商品・サービスが利用できる場所、施設、建物などすべてを描き込みます。

上の大きなイラストに左の小さなイラストを説明文とともに乗せて、駅、駅ビル、コンビニ、デパート、自販機、ジム、路上、飛行機、ETCなどの各シーンで、商品・サービスが使用できることを訴求します。

使い勝手の良さ・幅広さを一望できるように表現しています。

 


[2]見る側・読み手に強いインパクトを与えるイラスト

スクリーンショット 2015-05-27 12.41.15

コンセプトを象徴するイラストを誌面全面を使って表現します。

上のイラスト例は「道を拓く」というコンセプトのパンフレット表紙で、これから深い森に分け入って行くひとを表紙で描いています。

中面では、A4見開き(A3)では森を抜けて開けた高原をトレッキングしているページを設け、イラストでのストーリー性を持たせています。

イラストはあえて水彩画を使い、他社との差別化できるビジュアルになっています。


[3]文章ではどうしても説明できない世界観を視覚的に表現するイラスト

スクリーンショット 2015-05-27 13.02.09スクリーンショット 2015-05-27 13.03.02スクリーンショット 2015-05-27 13.03.46
近未来に、この会社が所有しているサービスや技術力が実現しているかもしれない夢のような生活をイラストで表現します。

左のイラスト例は、パンフレットの見開きの片ページにイラストを反対のページに文章で説明を入れています。合わせて3見開き(6ページ)にわたって、この会社の将来性の豊かさを表現しています。

本イラストはモノクロですが、実際にはデザイナーが色を乗せています。


[4]単にページに彩りやアクセントを付けたいためのカット的なイラスト

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パンフレットの表紙や目次部分、章立ての扉、奥付けページなどに配置して、柔らかさを付け加えます。

左のイラスト例は、一般誌によく起用されているイラストレーターを起用しました。

線画でありながら、高い完成度と現代的なセンスの良さを醸し出しています。

先生クラスのイラストレーターとの交渉は困難を極めます。

実は「イラストを使ってみたい」……クライアントからそのような要望が出るたびに、わたしたちは気が重くなります。

イラストレーターはピンキリで、お金のためなら融通が利くタイプから女性ファッション誌から多く依頼を受けるようなアーティストに近いタイプまで、さまざまなイラストレーターが活躍しています。
写真と違ってイラストなので修正はいくらでもできそうですが、後者の作品志向の先生・大御所タイプのイラストレーターは雑誌にも名前が出るほどで、細かい直しを要求することはできません。「嫌なら使わないでください」「貴社の仕事をしなくても、他にいくらでも仕事があります」というスタンスの方です。ギャラを倍にしても断られます。
先生・大御所タイプのイラストレーターは単なる線画でも独特の味を持っています。また、ビジュアルがそのカット的な線画だけでも紙面が成り立つほどの存在感と雰囲気を持っています。ですから、クライアントの方々もそのイラストを希望します。先生・大御所タイプの頑ななイラストレーターとクライアントに挟まれて交渉するのは、非常に厳しいものがあります。

前提として、先生・大御所タイプのイラストレーターに依頼する場合は彼(彼女)の世界観を尊重しないといけません。依頼はザックリとした内容を伝え、上がってくるイラストはそのまま受け入れることを、クライアントのみなさんには了解しておいてもらう必要があります。スケジュールの確保はもちろん、要する時間・ギャラについても余裕が必要です。

次回は6/2(火)掲載予定です。

引き続き[あなたと、あなたの会社のために]をご覧ください。

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