大手でも中小でも信頼できる編集者を見つける。

snkh_0293b企画内容や見積りは別にして、あなたがホームページやパンフレットなどの制作物の責任者になった時、部分的にしろ一括外注するにしろ、大手代理店に発注すれば良いのか中小の制作プロダクションに発注するのかは大いに迷うところです。

便宜的に大手、中小と表現します。
多くの方々は大手に出したほうが安心と判断するかもしれませんが、結論から言えば両方とも信頼できる会社であれば大手も中小も同じです。
会社規模の大小で制作物に対応する人員構成が違ってくることはないからです。

大手にしろ中小にしろ業者が利益を最大化するために、ミニマムのスタッフ構成で制作物に臨みます。
基本的には、営業と編集(ディレクター)の2名が組んでその案件を担当します。
制作物のボリュームや予算が大きい時は関わる外部スタッフの数が増える場合もあり、若手が補助に入ったりメディアミックスするなら紙媒体専門の編集とWEB媒体専門の編集が付いたりもします。
したがって、大手でも中小でも同じなのです。

大手ならではのメリットとデメリット。

では違いはないのかというと、そうでもありません。
大手に発注するメリットは、万一トラブルになった場合、サポートが期待できる点にあります。
本ブログの第4回で「編集者と気が合うこと」を指摘させていただきましたが、そういった場合に「違う編集者に変えて」と申し出ることができるからです。

大手には同業の編集者が多数在籍していますから、編集者の頭数は揃っています。
ただし、その希望が実現するかどうかは難しいと言わざるをえません。
なぜなら、編集のトップが編集者個々のスケジュールや案件の適性を見て、該当案件にアサインしているわけであり、他の編集者もはみな多忙な中で急に担当を変えることは困難だからです。
それでも、業者に対するプレッシャーをかけることはできるわけで(わたしたちも業者ですので過大なプレッシャーは辛いのですが)、編集トップがバックアップしたり本人がより丁寧に案件対応したりは可能ですから、替えの効かない中小にはないメリットだと言えるでしょう。

一方でデメリットもあります。
大手は大量の案件を受注するため、社内の編集者を起用せず社外の編集プロダクションに丸ごと投げてしまう場合が多いのです。
大手とはいえ通年で忙しいわけではなく、編集者の数も閑散期を基準にしています。
したがって、社内のキャパシティを超える繁忙期には社外の制作会社に案件を振ることになります。

名目上、立っている大手の編集者経由のやりとりになるため、コミュニケーションは遅延・不明瞭になります。
実際には、あなたは大手が出したプロダクションと折衝することになりますが、直接そのプロダクションに発注したほうが良かったのでは……という”そもそも論”に陥りかねません。
大手の編集者が担当するのか、外部のプロダクションに丸投げするのかは、その業者の編集トップの判断になります。
外注せずに内部でやってほしい場合は、それをコンペの条件にするのが良いでしょう。

中小ならではのメリットとデメリット。

中小に発注するメリットは、小回りが利く点です。

大手は基本的に企画や提案、案件の進行管理を主な業務とするため、取材や原稿制作、デザインや撮影は外注します(例外はあります)。
一方、中小はそのプロダクションに属している編集者が案件を動かします。
社内にデザイナーを抱えている会社が多いです。
ライターについては、編集者が自ら執筆する場合もあれば、ITや金融など専門性が高い分野では得意とするライターに依頼する場合も有ります。

デメリットはトラブルが発生した場合の対応ですが、大手ほどの組織力はないためシステマティックなレスポンスは期待しにくいと言えます。
しかし、逆に言えば大手は隣の席の編集者が何をやっているのか分からないほどの多忙かつ個人商店化しているのに対して、中小は会社一丸となって対応してくれます。

将来的な関係性や今後のお客様企業との付き合いを考えた場合、逃げることは許されないからです。
その意味では案件を担当するという責任を重く受け止めていると思います。

「大手か中小か」より重要なこと。

実は「大手か中小か」より重要なことがあります。

コンペで提案しているひとが、実際にその制作物を担当するひとなのかどうか、です。
提案してくるのは一次発注先で、それを実行するのは受注した会社が丸投げした個人の編集者やプロダクションであるケースは珍しくありません。

受注欲しさに風呂敷を大きく広げて企画を華々しく飾り立てたプレゼンテーションを、実際に実行するひとがは別だった場合は非常に危険です。
事実、プレゼンが異常に上手なひとがいて、そういうひとは実行に問題が多いケースがあります。
プレゼンの場にいなかったひとが受注の挨拶に来るようなことは全くないとは言えません。

これも繁忙期のキャパシティ・オーバーを回避する業者の都合なので、一概に悪いとは言えないのですが……。

大手にするにしても中小にするにしても、提案者と実行者が同じ人格であることのほうがわたしたちは大手か中小かよりもっと重要だと考えています。
企画意図を十分に理解しないまま、企画者でないひとが実行すると、企画が破綻する危険性は高く、あなたにかかる負荷はとてつもなく大きくなります。
制作物が動き出すと、もはやそれを言い出す暇はなくなります。

こうした事態を避けるには、オリエンテーションの段階で企画立案・提案者と制作物の実行者が同一であることを条件にすれば良いと思います。

以上を整理させていただくと、以下のようにまとめることができます。

◆大手も中小もそれぞれにメリット・デメリットがある。
◆しかし、信頼できる業者であれば会社の規模はほとんど関係がない。
◆提案者と実行者は同じ人格を強く希望すべきである。

次回以降は、不定期掲載になります。

引き続き[あなたと、あなたの会社のために]をご覧ください。

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