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2-5 コンセプトメイク

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コンサルティングのひとつ、どのレベルに照準を合わせるのか。

一連のツール群をつくるためには必要なプロセス。

コンセプトづくりはコンサルティング業務の一つで、何をどこまでやるかによって、費用・時間・要する取材の質と量が異なってきます。

たとえば、難度が高い順に下記に列挙してみると、
◆社名変更
◆CI変更
◆キャンペーン、プロジェクト名称
◆商品・サービス名称
などが挙げられます。

社名・CI変更は経営の根幹を左右するテーマであり、将来的な事業ビジョンをも視野に入れた作業になります。
そのため、トップ(社長)インタビュー、ボードメンバー(取締役会)へのヒアリングは必須であり、加えて社内各部署のキーマンを集めてのセッション、一般社員を巻き込んだ公募、社長直属のチーム結成から活動を開始して、ワードを抽出。マーケティング調査の上、絞り込みを実施し候補をいくつか選定し、仮案を作成。このプロセスを何回か繰り返し、同時に登録商標の確認。案が決まったらデザインを細部まで詰めたCI使用マニュアルを作成して、独立した部署が運用を厳格に管理していきます。

しかし、もっとも議論になるのはキャンペーン、プロジェクト名称や商品・サービス名称のコンセプトワークではないかと思います。
ただし、BtoCにおいては商品・サービス名称のコンセプトづくりもマーケティングが欠かせません。現実的にいって最も多いニーズは、一連の採用活動の底流に流れるコンセプトづくりと各種ツール類のタイトリングだと思われます。

本来、採用コンセプトはお客様企業から支給されることが王道であり、一流企業と呼ばれる会社のオリエンテーションではRFP(Request For Proposal:提案依頼書)が提示されます。
それに基づき、各種ツール類の機能と役割の住み分け、ツールのネーミングをわたしたちが考案するという順序です。

しかし現実的には、文書化さえされていない場合のほうが多く、採用担当者との会話の中から何らかの糸口を探し出し、該当企業の現況や方向性をコーポレートの公式サイトやニュースリリースなどを参考に、むしろわたしたち業者のほうからご提示しているのが日常的な風景です。

ややシニカルに書いたのは、採用課題を最も熟知しているのは、他ならぬ当該会社に勤めているお客様ではないかと思うからです。
関連する部署の方々が集まって、議論を戦かわせ、コンセプトに収斂する試みをおすすめします。

タイトルで決定づけられる構成とコンテンツ。

お客様企業が多忙であるなどのままならぬ状況で案件を進捗させるために、わたしたちがコンセプトを提起し、採用スローガンと各ツールのタイトルをご提案することが少なくありません。
採用スローガンはコーポレートメッセージとは異なるものの、方向性は揃えなければなりません。かつ、学生にフィットするためのフレーズは年ごとに困難になっています。

「なくてもいいのでは……」という声が聞こえてきそうですが、想像してみてください。表紙にあるのは社名だけでは、紙面はデザイン的に維持できません。
また、官公庁の採用パンフレットをネット上で探してみると、さまざまなタイトルがついた採用パンフレットを見ることができます。たとえば、現在の財務省の入庁案内はタイトルがない珍しいケースですが、表紙が「財務省 Ministry of Finance」とあります。この小さな英文「Ministry of Finance」がバランスを保っています。

話を戻して、なぜツールのタイトル付けが難しいのかといえば、もちろん当該会社の理念や事業を反映していなければならないのは当然ですが、その会社を将来担うであろうまだ学生の諸君に豊かな将来性や成長のベクトルを示す必要があるからです。

以下は、すべて冊子などに使用されたタイトルです。
◆たとえば、「Challenge」あまりにも使われ過ぎています。
◆たとえば、「Perspective」一見カッコ良さげですが、意味が分かりません。
◆たとえば、「Above it」これだけではネイティブ・チェックにひっかかりそうです。

「英語じゃないといけないの?」と言われそうですが、アルファベットのほうがデザインしやすいという事情があります。
しかし、普通の単語はすでに消費し尽くされた感があり、難しい言葉や英語以外だと直感的に伝わりにくく、採用案内にふさわしい前向きで明るいタイトルづくりは、毎回苦労させられます。
最近の傾向は単語一つではなくフレーズにすることも目立ってきました。

いずれにしても、表紙タイトルが決まればパンフレットの内容も自ずと決まってきます。
仮に「Challenge」とすれば、未知の分野に挑戦したプロジェクトストーリーや挑戦者魂という軸で人物ページが企画できるようになります。

キャンペーン・プロジェクト統一CIの開発。

特に採用分野では、学生のために準備しておくツール類が多いため、そこに首尾一貫したテーマ性、スローガンを設定したほうが良いと思われます。

各種ツールにブレも少なく、ある程度選考の進んだ学生にとっては、格好のランドマークになります。
このスローガンをCI化して、すべてのツールに配置する他、説明会の装飾ツールやノベルティグッズにまで展開すれば、格好のランドマークとなります。

わたしたちが実践した例として、あるIT企業の「I Love You ! あなたがいないと寂しい」があります。
♥マークをデザインして採用プロジェクトのCIにしました。ある機会に担当者に聞くと「説明会でこの言葉を言うのは恥ずかしかった」(女性)ということで少し気の毒でしたが、インパクトは絶大だったようです。
「パンフレットはお金を出しても欲しい」という学生もいたそうで、頑張った甲斐があったケーススタディとなりました。

以上を整理して、下記にまとめてみました。

◆コンセプトを考えることは、出発点と獲得目標を見定める作業である。
◆コンセプトが決まると、タイトルやコンテンツが自ずと導かれる。

◆キャンペーン、プロジェクト、CIなどもコンセプトの延長線上の表現である。

 

引き続き[あなたと、あなたの会社のために]をご覧ください。



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