知られなければ、存在している意味がない=アイデンティティが必要。
あなたの会社に、同業他社に絶対負けない商品・サービスがあるとします。
開発・製造部門は良いモノは黙っていても売れるはずと考え、会社の総意もそのように判断しています。確かに何もしなくても売れた時代がありました、しかし、それはもう懐かしい過去の話です。
いまは、「何もしないと売れない」時代なのです。まさにアイデンティティを主張するの時代真っただ中にいます。
売れない理由は、シンプルです。その商品・サービスが知られていないからです。分かりにくいからです。または、ターゲットに正しい価値が伝わっていないからです。
伝わらなければ無いものと同じです。人里離れた深い森の中で木が倒れても、その倒れる音を聞く人はいません。つまり、音がしなかったのと同じことです。ターゲット層とのコミュニケーションのあり方を再考する必要があります。
伝える努力・伝わる工夫=アイデンティティを主張していますか。
あなたの会社は商品・サービスをホームページ・パンフレットで広報PRする時、オリジナリティをアピールします。
しかし、単に独自性を列挙するだけに終わっていませんか。それを受け取る側のアタマの中を考えない独りよがりな主張になっていませんか。
行動心理学では、人の思考や意識は言動に表れることが証明されています。あなたの会社にとって大切な商品を自慢するのではなく、お客様にとっていかに利便性があることに注力すべきです。
伝わって初めて存在が認知されるためには、上手く分かりやすく伝える工夫をしなければなりません。たとえば、前述したカメラのコンゼプトのように、何か新しい概念を持ち込むのも有効な手段かもしれません。
会社にある優良な商品・サービスの存在をお客様に知っていただくためには、さまざまな試みが求められます。このようにして、やっとアイデンティティが獲得されるのです。
それを考えるのはあなたであり、わたしたち広報PRに携わる者の仕事でもあります。
引き続き[あなたと、あなたの会社のために]をご覧ください。